Mac内部の再生音を入力に持ってくるためのループバック方法としてSoundflower使用やLine out – inの外部結線を紹介しましたが、第3弾としてJack OS Xを使う方法を試みましょう。
Jack (the Jack Audio Connection Kit)はアプリケーション間でオーディオデータをやりとりするためのソフトウェアでLinuxおよびMac OS Xで動作するようです。
構成としてはサーバ・クライアント型ということで汎用的な反面Soundflowerよりも扱いが難しいですが、ここでは単純にLadioCastへのループバックラインを形成することだけを目標にしましょう。
以下環境はMac OS X 10.5.2 Intel上でJack OS X 0.77を用いています。
インストールしてJackPilot
を起動しPreferences画面で以下のように設定します。
この設定を補足説明します。
Interface
には入力と出力の両方を備えたデバイスを指定します。デバイスはAudio MIDI 設定
でも作ることができますが、今回このインターフェースは使いませんので簡単にSoundflower (2ch)
を指定しておきます。
Buffer Size
はJackデバイスとのからみでLadioCastのサンプルフレーム長(デフォルト256)以下を指定しておきます。これはLadioCastが起動時にデバイスの設定エラーを検出し終了するのを回避するためです。
JackPilotのStart
ボタンを押してJack Serverを起動します。
Macのシステム環境設定
でサウンドの出力をJackRouter
に設定し、再生音を取り込めるようにします。
以下テストのためにiTunesを起動し、ついでにSkypeも起動して出力デバイスをJackRouter
にしておきます。
LadioCast
を起動し、入力デバイスにJackRouter
を設定します。この状態ではまだ入力信号はありません。
JackPilotのRouting
ボタンを押して以下のようにConnections
を作成します。Send Ports
上でシングルクリック、Receive Ports
上でダブルクリックすると両者を接続するConnections
が作成/削除されるようです。
以上の設定がうまくいっていればLadioCastへ再生音を取り込めるはずです。
しかし大変ですね〜^^;。Jackの構成の真価はJack対応アプリケーションやJackプラグイン対応ソフトウェアからJackサーバへ直接接続する場合に発揮されそうです。対応DAWソフトウェアなどお持ちの方はプラグインの方も試してみて下さい。
そうなんだよ、世の中どんどん民営化。
お値段もそれなりに。
なんだかねぇ…
そういえばコナミスポーツって最近すごいのかな、なんかいろんなところ買ってる印象^^;。