LadioCast.png

ループさせる話 – LadioCast開発記その40

in LadioCast
DSCN0201.jpg

LadioCast、しばらく本体に触る機会もないので今回は頭の中にあったモチネタから棚卸し。

音楽でもスカイプでも他の放送でもコンピューター内で生まれる音を自放送にのせるために、Windowsだったらステレオミックスや、MacだったらSoundflowerなどで音を入力側にもってきますよね(出力音のループバック)。でもMacで例えばUSBヘッドセットなどをつなげている場合、標準の内蔵出力は空いていたりします。だったら内蔵出力と内蔵入力をコードでつなげてしまえば内蔵出力の音は内蔵入力から取れるのではないでしょうか。ソフトウェアでやってたことをハード的にやるわけです。うまくいくか?実験してみて下さい^^。

実は想定された使い方だったりしますが、くれぐれもLadioCastの出力先だけはループバックさせている内蔵出力とは別のところを指すように。Soundflowerでの場合も同様ですが、そうしないとLadioCastの出力フェーダーを上げたときに壮絶にハウリングすることと思います。(無限ループって怖くね?ですね)

追記1 光デジタルオーディオな機種は光でつないだらどうだろう、今度試してみます。

追記2 Victor 光デジタルケーブル(0.5Mミニプラグ-ミニプラグ シルバー) [XN-305SB]Victor 光デジタルケーブル(1Mミニプラグ-ミニプラグ シルバー) [XN-310SB] より高いのなんで?

追記3 追記2の光デジタルケーブルを入手しMacBookに使ってループバックさせてみました。普通に取り込めるようですね。
DSCN0209.jpg


ねとらじライブの新ストリーミングサーバ – LadioCast開発記その37

in LadioCast

ライブドアねとらじでまた興味深い告知がありましたので少し。

ねとらじライブストリーミング”新ストリーミングサーバ公開βテスト”

現在とは別サーバホスト(IPアドレスでの告知ですが、ドメイン名の方はstd2.ladio.livedoor.jpでいいのかな)で実験されるようです。内容で私が注目したところは

  • サーバソフトIcecastのバージョンアップ(おそらく2.3.1でしょう)
  • Ogg Vorbis形式可
でした。 しかし直接的な意味でも比喩的な意味でも最近のライブドアねとらじサービス運営は「人が変ったよう」という表現がぴったりですね〜。

2 Responses to “ねとらじライブの新ストリーミングサーバ – LadioCast開発記その37”

  1. 岩石巌エコなっち

    Ogg Vorbis 復活ですか! これはすばらしいですね! ヘッドラインのエンコードやすぐ放送が反映されない問題も最近は積極的に解決しようとされているみたいで、ホントにおっしゃる通り人が「変わったよう」ですね! 今後も楽しみです。

  2. かわうそ

    ほんとですね〜、きっと使えるお金が増えたんでは^^。逆に変な力み方にならなければいいですね〜。


バージョン0.7.0リリース – LadioCast開発記その30

in LadioCast
lc-0.7.0.5.png

LadioCastバージョン0.7.0をリリースします。

0.6.2から0.7.0への変更点は以下のとおりです。

  • スルー機能を廃止
  • ミキサーにAux出力機能を追加し、3イン/2アウト/2バス構成に変更
  • メタデータを設定するAppleScriptインターフェースを追加
  • 環境設定画面によりサンプルフレーム長を設定できる機能を追加
  • ネットワーク接続に関する処理を変更
このリリースについては書かなければならないことがいろいろとあるのですが、とにかくまずは
放送できている方はあわてて乗り換える必要はありません
^^ ということを強調したいと思います。0.7.0は根本的なところにも手を入れましたので、最新安定版は依然として0.6.2とみていただいて結構です。
そして0.7.0を試される前には念のためLadioCast設定ファイル(${HOME}/ライブラリ/Preferences/com.kawauso.LadioCast.plist)のバックアップをとっておくことをおすすめします。

新機能についてはReadMeファイルに少し説明を書きましたが、新ミキサーについてはあまり書いていません。とりあえず気をつけることとして、スカイプ放送を含め

一般的な放送はAuxを使わない設定でできる
ということがいえると思います。使われなければ(Aux出力デバイスがN/Aのままであれば)その分CPU負荷は低くなります。

ただし今までのスルー機能と同様のことを引き続き0.7.0で行うような設定にするには、新しいAuxバスが役に立ちます。具体的には以下のような設定方法をとります。
lc-0.7.0.3.png LadioCast 0.6.2でのスルー設定例
lc-0.7.0.4.png LadioCast 0.7.0でのAuxバスを用いた同等の設定例

とりあえず以上ですが、特に新ミキサーについての説明はブログ別エントリーとして書くかもしれません。
レポート、特に0.6.2と0.7.0とでできるできないの相違があるなど、よろずいつでも歓迎しております。

6 Responses to “バージョン0.7.0リリース – LadioCast開発記その30”

  1. いつもお世話になっております、開発乙です!
    どんどん進化していきますね!
    手前味噌でしかも直接LadioCastには直接関わってこないんですが、
    放送をより面白くするためのTipsを書いてみました。
    使い方については、0.7.0対応版に書き換えなきゃですね!
    これからも勝手に応援させて頂きますw

  2. かわうそ

    Akicksさんこんにちは!
    紹介いただいたTipsサイトの方また遊びにいきたいと思います。(現在ホストメンテ中かな?)
    LadioCastは0.7がひとまずの旅のゴールになるかもしれません^^。

  3. かわうそさんこんにちわ。
    Tumblr(サーバ)最近メンテなようでご不便をおかけしてます。
    早速、AppleScriptに挑戦して、自動曲名表示スクリプトつくってみました。
    ド素人ながら、次はGUIつけて設定もいろいろ出来るのを目指して頑張ってみます!

  4. かわうそ

    サイト拝見してわかりました、Akicksさんて○○○さんですね^^。しかし諸々早い!
    スクリプトGUI期待です。

  5. かわうそさん、こんにちは!
    GUI版できましたよ!ド素人でもやればできるんですね!
    もうちょっと機能強化とかしたいですが、
    まだまだスキルが追いつかないのです。
    ちょっとソフト制作の楽しさがわかったような気がします。


AltiVec accelerated LAMEを試す – LadioCast開発記その41

in LadioCast

今回はLadioCast関連でも今までにないマニアックな話ですのでお気をつけて^^。 AltiVec accelerated LAME binray for Mac OS XでLAME MP3をPowerPC用に最適化されている方がいらっしゃいます。 用意されているバイナリの方は残念ながらダイナミックライブラリ形式ではないのでLadioCastから使うことはできません。 ここはXcode前提でソースからビルドしていくことにしましょう。 以下ターミナル.appを使いまくります。

LAME MP3 Encoder :: Software Downloadsからオリジナルのソースlame-3.97.tar.gzをダウンロードしておきます。

使うMacのCPUアーキテクチャを調べます。

$ machine
ppc7450
冒頭にあげたページからlame 3.97用でCPUアーキテクチャに合うソースファイルを選んでダウンロードします。 (以下ダウンロードしたファイルはlame397_g4_7450_20061022.tar.bz)

ダウンロードしたファイルを展開し、ビルドします。 CPU最適化を行ったものをビルドするわけですからCFLAGSオプションもその方向でもって指定します(G5マシンではオプション-mcpu=7450は無しでOK)。

$ tar zxvf lame-3.97.tar.gz
$ tar jxvf lame397_g4_7450_20061022.tar.bz2
$ cd lame-3.97
$ cat ../lame397_g4_7450_20061022/*.patch | patch -p 0
$ CFLAGS='-mcpu=7450 -fast -fPIC -mpim-altivec' ./configure
$ make
できたダイナミックライブラリファイルをLadioCastから参照されるフォルダに置きます。 ここでは簡単に優先順位の一番高いフォルダである${HOME}/libを作って置きましょう。
$ mkdir ~/lib
$ cp libmp3lame/.libs/libmp3lame.dylib ~/lib

さてLadioCastを立ち上げ、どのぐらい軽くなるかみてみましょう。 使用したマシンはPower Book 1.5GHz。結果ビットレート128kbpsステレオ放送時のLadioCast CPU使用率で1割から2割減りました。

以上興味のある方は開発環境(Xcode)を入れたPowerPCマシンで挑戦してみて下さい。

2 Responses to “AltiVec accelerated LAMEを試す – LadioCast開発記その41”

  1. 匿名

    altivecの高速化は素晴らしいですね。
    altivec lameをFramework化して一般に広く普及して欲しいです。

  2. かわうそ

    こんにちは!
    altivect lame素晴らしいですね。
    コマンドと併行してダイナミックライブラリも提供されれば、LadioCastもすぐダウンロード先に指定するでしょう^^;。


Mac OS X 10.5.2のUSBオーディオ入力 – LadioCast開発記その36

in LadioCast
Mac OS X 10.5.2アップデートしてのUSBオーディオ入力、ノイズが入ったり音飛びするものがあるようで。海外の掲示板でも書いている人がいるので、LeopardでUSBヘッドセットなど使われている方はアップデート少し待った方がいいかも。 2008/03/23 現在のところAppleが対応した様子は無いようです。 使用するUSBポートを変えると改善するという報告が複数出ています。 2008/05/12 USBハブを一段かましてみたら改善しました。ちなみにこのハブは電源供給の無いタイプのものです。USB電源の出力を抑えるといいのかもしれませんね。