前回はGNU EmacsのMac OS X上でのインストール方法について書きました。 Emacsの設定の話に入る前にWindows上でのインストール方法についても書いておきましょう。
これもまたいろいろな方法があると思いますが、最近だとgnu packというパッケージを使うのが簡単だと思います。 現在の最新はemacs-24.2-20121208.exeとなっています。 早速ダウンロードして実行してみましょう。
\Users\kawauso\Downloads\emacs-24.2-20121208.exe
展開されたフォルダにあるEmacs起動プログラムを実行してみます。
\Users\kawauso\Downloads\emacs-24.2-20121208\bin\runemacs.exe
OKですね。
さらにLinux上でのインストール方法について書いてもよかったのですけれど、各ディストリビューション標準の方法を用いればLinuxユーザーにとっては特に難しい話はないと思いますので割愛します。
Emacsは日本語および日本語入力との長い戦いの歴史を持っていますが(^^;)ここまで紹介した方法でインストールしたものであれば特に意識する必要はないかなと思います。 ただしMacPorts版のデフォルトの設定では日本語が以下のように表示されることと思います。
これでも特に問題は無いのですが、日本語(いわゆる全角文字)が英数(いわゆる半角文字)の倍の幅にそろえられている方が都合がよい場合も多いでしょう。(ちなみにWindowsのgnu pack版の方はデフォルトでそろえられています。)
その設定を行うためにはEmacsのフォント設定についての少し難しい知識が必要になりますが、最も簡単に行うには以下の設定を行うことだと思っています。
(set-fontset-font t 'japanese-jisx0213-1 (font-spec :family "Hiragino Kaku Gothic ProN"))
(set-fontset-font t 'japanese-jisx0213-2 (font-spec :family "Hiragino Kaku Gothic ProN"))
(set-fontset-font t 'katakana-jisx0201 (font-spec :family "Hiragino Kaku Gothic ProN"))
(add-to-list 'face-font-rescale-alist '("Hiragino " . 1.2))
1行目と2行目でEmacsが用いるデフォルトの全角日本語フォントを、3行目で半角片仮名フォントを全てHiragino Kaku Gothic ProNに置き換えています。 4行目はその全角フォントの幅が英数フォントに対してちょうど2倍に当たるように調整しています。
この設定をして表示がどうなるか見てみましょう。
無事幅がそろいましたね。
でもちょっと待ってください、どうやって設定を反映させたのでしょうか? 次回はやっとEmacsの設定の話になります(^^)。