空間ハンティング – 東京オペラシティ
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文庫本「ダ・ヴィンチ・コード」を読み終えました。ストーリーはともかく、登場する場所、建物、団体などが実在するものばかりで、かつ実在するものであることを最初にわざわざ記してあるあたり、小説なのにかなり大胆です。本がベストセラーになってしまったがゆえにそれぞれの立場の関係者といろいろあったのではないかとひとごとながら気になります。今度映画が公開されますが、ここらへんの話を乗り越えて原作に沿って作られたということですので楽しみです。
ダ・ヴィンチ・コードはパリとロンドンを主な舞台としていますが、どちらの都市でも有名な建築物の内部が登場します。こういう描写を読むと自分の中に眠っていた空間堪能欲が目覚めてきます。空間堪能欲というのは、建築物の内部空間や建築物に囲まれた広場など、上質の空間を発見してそれを堪能したいという欲求に私が勝手につけた名前です^^。
というわけで思いつくまま出かけたのが東京都現代美術館と東京オペラシティです。後からわかったのですが、このどちらも同じ設計事務所、柳澤孝彦+TAK建築計画研究所が設計にあたっていました。
それで欲求は満たされたのか?結果からいいますと東京都現代美術館では全然満たされず、東京オペラシティではそこそこ満たされた、という感じです(写真は東京オペラシティのガレリア、CM撮影御用達のロケスポットです)。
魅力的な空間を設計するということは、ある意味神のような能力を必要とすると思います。それゆえそのような空間の存在は貴重です、特に日本の都市では。
これからもなるべく手近なところで空間堪能欲が満たされるような空間をハンティングして、またブログにのせていけたらと思います。
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