AltiVec accelerated LAMEを試す – LadioCast開発記その41

in LadioCast

今回はLadioCast関連でも今までにないマニアックな話ですのでお気をつけて^^。 AltiVec accelerated LAME binray for Mac OS XでLAME MP3をPowerPC用に最適化されている方がいらっしゃいます。 用意されているバイナリの方は残念ながらダイナミックライブラリ形式ではないのでLadioCastから使うことはできません。 ここはXcode前提でソースからビルドしていくことにしましょう。 以下ターミナル.appを使いまくります。

LAME MP3 Encoder :: Software Downloadsからオリジナルのソースlame-3.97.tar.gzをダウンロードしておきます。

使うMacのCPUアーキテクチャを調べます。

$ machine
ppc7450
冒頭にあげたページからlame 3.97用でCPUアーキテクチャに合うソースファイルを選んでダウンロードします。 (以下ダウンロードしたファイルはlame397_g4_7450_20061022.tar.bz)

ダウンロードしたファイルを展開し、ビルドします。 CPU最適化を行ったものをビルドするわけですからCFLAGSオプションもその方向でもって指定します(G5マシンではオプション-mcpu=7450は無しでOK)。

$ tar zxvf lame-3.97.tar.gz
$ tar jxvf lame397_g4_7450_20061022.tar.bz2
$ cd lame-3.97
$ cat ../lame397_g4_7450_20061022/*.patch | patch -p 0
$ CFLAGS='-mcpu=7450 -fast -fPIC -mpim-altivec' ./configure
$ make
できたダイナミックライブラリファイルをLadioCastから参照されるフォルダに置きます。 ここでは簡単に優先順位の一番高いフォルダである${HOME}/libを作って置きましょう。
$ mkdir ~/lib
$ cp libmp3lame/.libs/libmp3lame.dylib ~/lib

さてLadioCastを立ち上げ、どのぐらい軽くなるかみてみましょう。 使用したマシンはPower Book 1.5GHz。結果ビットレート128kbpsステレオ放送時のLadioCast CPU使用率で1割から2割減りました。

以上興味のある方は開発環境(Xcode)を入れたPowerPCマシンで挑戦してみて下さい。

2 Responses to “AltiVec accelerated LAMEを試す – LadioCast開発記その41”

  1. 匿名

    altivecの高速化は素晴らしいですね。
    altivec lameをFramework化して一般に広く普及して欲しいです。

  2. かわうそ

    こんにちは!
    altivect lame素晴らしいですね。
    コマンドと併行してダイナミックライブラリも提供されれば、LadioCastもすぐダウンロード先に指定するでしょう^^;。

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