バージョン0.8.0リリース – LadioCast開発記その50

in LadioCast

LadioCastバージョン0.8.0をリリースします。

0.7.5から0.8.0への変更点は以下のとおりです。

  • メイン出力デバイスに指定無し(N/A)を選択できるよう変更
  • 出力デバイスのサンプルレートに44100Hz以外のデバイスも選択できるよう変更
  • エンコーディングサンプルレートに48000Hzから96000Hzまで計4段階を追加
  • システム内部サンプルレートを指定できるよう変更
0.8.0は機能的には非常に地味なバージョンアップで、特に操作系については変更がありません。 ただ内部音声処理が大幅に書き換わっていますので、安定版は依然バージョン0.7.5になります。 負荷も以前から減るようなことはありません。

systemsamplerate.png
変更点のうち「システム内部サンプルレート」について説明する必要があると思います。 これはLadioCastの内部音声処理のサンプルレートの意味で、エンコーディングに用いるサンプルレートとは別のものです。 Mac CoreAudioによる処理では一般的にサンプルレート44100Hzが用いられこれは例えばCDのサンプルレートと同じ値です。 Macで使われるほとんどの入力デバイス、出力デバイスでもサンプルレートのデフォルトにこの値が設定されるようです。 よって今回のシステムサンプルレートもデフォルトである44100Hzで通常の処理には十分な値です。

入出力デバイスのサンプルレートは標準アプリケーション「Audio MIDI 設定」によって参照し変更することができます。 多くの場合デフォルトより高いサンプルレートを指定することができるようです。 システムサンプルレートはそのようなCDを超える音質についても品質を落とさず処理できるよう追加した設定です。 従って音声のアナログ部分も含めて相応する高音質な環境がある場合のみそれらに合わせて変更してみて下さい。

なお直接関係ありませんがエンコーディングのサンプルレートについては「自動」をお薦めしています。 エンコーダー自らがその他の設定値から判断する値がほとんどの場合最も良い結果になると思います。 ちなみにシステムサンプルレートを48000Hzに上げエンコーディングビットレートを128kbpsにした場合、Lame MP3エンコーダーはエンコーディングサンプルレートとしても48000Hzを採用するようです。

とりあえずこんなところで。 0.8ではしかし使われなかったコードをずいぶん書いてしまった感。

5 Responses to “バージョン0.8.0リリース – LadioCast開発記その50”

  1. かわうそさん、こんばんわ
    ご無沙汰してます、Akicksです。
    LadioCast0.8リリース乙です!
    実はMainオン時に赤文字にならなかったり、サイレントな変更がありますねw
    そうそう、ねとらじ側ではしばらく前からDJ名というテーブルが追加されたみたいですが、
    LadioCastでは実装しないのでしょうか?あんまり使われてないみたいですがw
    あと、URLに張ったのですが、いっそのこと拙作OnAirSongHelperみたいな機能を
    内蔵しちゃいませんか?スペース的にもちょうどいいですよ、と言ってみるテスト。
    好き勝手言ってしまってすみませんwこれからも応援しております!

  2. かわうそ

    Akicks兄さんこんにちは!
    書いてない変更、主にメイン出力まわりに若干入ってますね。
    livedoorねとらじのDJ名仕様対応、話が出るまで言わなかった感がありますが^^、まあこのねとらじローカル仕様については「自分に何かヒラめくものがあるまで」追随はしないですね~。
    メタデータいや~画像まで作ってもらって大変ありがとうございます! でもOnAirSongHelperでいいのではないでしょうか^^? ここも何かヒラめくものが降りてくればいいなと思っている箇所ではありますけれど。
    もぐもぐさんこんにちは!
    SHOUTcast、誰かがいいクライアントライブラリを作ってくれたりすると対応するんじゃないかな^^。
    ということで。

  3. ふわ

    こんにちは!はじめまして!
    先日、マイクを購入して嬉しくなって久しぶりにラジオ放送をしようと思いLadioCastを使ってみましたが、私の環境では少し残念なことが;;
    私はEDIROLの「UA-25EX」というオーディオインターフェイスを使っているのですが、
    UA-25EXの入力端子がINPUT1/LとINPUT2/Rという風にLRが独立していて
    LadioCastで使おうとするとマイクからの音がLRどちらか片方しか入力がないです。
    いつもは、GarageBandだと入力源のところに「モノ 1 (UA-25EX48kHz)」「モノ 2(UA-25EX48kHz)」という選択ができ、それぞれLRとされて音が両方から聞こえるのですが、LadioCastではそれが出来なく、困ってます。
    どうにかならないでしょうか?

  4. かわうそ

    ふわさんこんにちは!
    入力が2チャンネルと認識されたデバイスはステレオとされてしまいますね。
    念のためAudio MIDI設定等でチャンネル数を変更できるか確認してみてください。
    対処は原始的ですがプラグを二股にしてLRにつなぐなどかな~。
    いいオーディオIFほど分配しない場合があるようですね。
    少し考えるかも。

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