LadioCast 0.10.6リリース – LadioCast開発記その76

in LadioCast

LadioCastバージョン0.10.6をリリースします。 0.10.5から0.10.6への変更点は以下のとおりです。

  • Xcode 6.1.1で再構築
実際は再構築された以外にも細かな改善やバグの修正が加えられていますが、まず気づかれないと思います^^。 LadioCast史上最も変更点の少ないリリースかもしれません。

このリリースの一番の理由はLadioCast 0.10.5がMac App Store(以下MAS)から消えたことにより、MAS以外で配布するために構築し直す必要があったことによります。 MASから消えたのは何か悪いことをしたからではなくて^^;、単純にLadioCastの開発者のMac Developer Programメンバーシップの有効期限が切れてしまったことによります。 Mac Developer Programメンバーシップを更新しなかった理由は

  • iOS Developer Programメンバーシップも保持している開発者としてできることがだいぶ重複しており割高感がある
  • フリーウェア開発者にとって年間維持費が単純に持ち出しになってしまう
があげられます。

一方MASはエンドユーザーにとっては大変にメリットの多い仕組みです。挙げていくと

  • Macソフトウェアの整った一覧性が提供される
  • ソフトウェアのアップデートが自動化される
  • Appleの審査により品質やセキュリティについて一定の保証が得られる
  • ユーザー間の情報共有が行える
などなど。 これらに匹敵するシステムを他に探してみましたが見つけることはできませんでした。 よってもしMASのメリットを重視される場合はPledgie経由のDonationをお願いします。 こちらが設定額に至ればそれを年間維持費に当ててLadioCastをMASに復活させ、至らなければとりあえずこのままということにしたいと思います。(もちろん純粋な開発支援の寄付も大歓迎です。)

思えばLadioCastはちょうど4年前のMASの立ち上げ初日(Day 1)からMASに置かれたソフトウェアでした。 MAS立ち上げとか、iPadのApp Store立ち上げとか、App Storeには立ち上げの大きな節目があります。 その節目のDay 1からソフトウェアを並べられるDeveloper(を勝手に略してD1Dと名付けます)について、自分が体験したこともあり悲喜こもごも思うことがありますので、これはまた別途記事としてまとめたいと思っています。

ではでは〜。

9 Responses to “LadioCast 0.10.6リリース – LadioCast開発記その76”

  1. toshi

    はじめまして。toshiと申します。以前からLadioCastを使わせて頂いておりまして本当にお世話になっております。今回パソコンを新しくしまして改めてLadioCastの最新版をダウンロードさせて頂きたく思うのですが、ダウンロード方法を忘れてしまい申し訳ありませんが宜ければ教えてください。上記のGET LadioCast0.10.6クリック後、ダウンロードフォルダをダブルクリックしてLadioCastのアイコンをドラックアンドドロップする手順で良かったでしょうか。お忙しいところ申し訳ありませんが、ご回答よろしくお願いします。

  2. たろう

    こんばんは。今回Ladiocast0.10.6をインストールさせていただいたのですが、起動の際に大音量でビープ音が鳴るという現象が発生しています。
    解決方法はありませんでしょうか。
    よろしくお願いいたします。

    • kawauso

      たろうさんこんにちは!
      ビープ音がどこから発生しているかわかりませんが、もしその時LadioCastの入力のメーターが振れているならそのような入力音があるということになります。
      よくあるのはハウリング(出力された音がなんらかの理由で入力に回り込み、繰り返されて共振する、無限ループ現象)ですね。少しデバイスを切り替えた後同様に試してみてください。

      • たろう

        kawauso様
        早速のご回答ありがとうございます!お伝えし忘れていましたが、ビープ音は一瞬のものなんです。
        確かに入力のメーターは触れています!デバイスの変更は何度か試していますが、何の音が悪さしているかまったく見当がつきません(汗

        • kawauso

          もしもメーターの振れている入力デバイスがそのような音を一切出していないと仮定しますと、あと考えられるのはLadioCastがそのデバイスから入力データを拾おうとしてもデータがない(音声レベルが0なのではなく、高負荷等で処理すべき入力データが存在していない)際に、そのような音が出る場合があります。
          もしその場合だとするとすぐには解決は難しいかもしれませんね。OSの負荷、そのデバイスのハードウェア、ソフトウェアの造りと、LadioCastが音声を取得し始めるタイミングの問題になると思います。

          • たろう

            なるほど。。。そのような場合があるのですね。
            今現在、過去のバージョンを使用することで症状を回避していますが、バージョンアップで解決することを期待します!
            ありがとうございました!

          • kawauso

            もし同条件でも現象の出ないバージョンがありましたら最も新しいものを教えていただけると助かります。


らじおぱ for iOS バージョン3.1.0リリース

in Ladiopa

リリースノート

iOSアプリ らじおぱ バージョン3.1.0をリリースしました。 前バージョン3.0.0からの変更点は以下のとおりです。

  • Apple Watch上の放送局画面のコンテキストメニューで放送の再生・停止を行えるようにしました。

  • Apple Watch上の放送中リスト画面のコンテキストメニューでリストの手動更新を行えるようにしました。

Apple Watch追加対応と付随してiOS上の本体の動作も修正を入れました。

何かありましたら教えていただければと思います。

Apple審査状況

ここからはいつもの開発者向けの話になります。

このリリースにはてこずりました。 手元のシミュレーター上では動作しているものが審査の実機上では動作していない、というまさに D1D [1]に特有の難しい問題に直面しました。 2回のRejectで審査期間はトータル2週間弱、かろうじて実機発売前にApprovedされたのは、Apple Watch対応アプリ優遇が続いていたとはいえ運にも恵まれました。

では実際に問題がどのようにして起こっていたか。 これについては完全に技術的な話になりますので、また機会を改めてエントリーを書くことができればと思います。

ではでは。


1 Day One Developer、このブログの造語、公開初日に対応アプリを並べることができた一般開発者

MacやiPhoneやiPadに外部マイクをつなげよう(製品編)

in Mac

IMG_1417.JPG

以前に書いた話

3年ほど前に

と題して、MacBookやiPhoneやiPadやiPod Touchに外部マイクをつなげるためのアダプターの(ハンダゴテ等を一切使わない)自作とその使用についての記事を書きました。

その後このアダプターの必要性は世の中的にさらに広く認知されたようで、いろいろなメーカーから変換アダプターが発売され、変換アダプターすら不要の 4極ジャックヘッドセット製品たち も発売されるようになりました。

そんな中に国内PC周辺機器大手メーカーのサンワサプライから、誰がどう見ても用途の間違えようがない外観の^^変換アダプターが発売されているを見つけました。

サンワサプライ 4極用ヘッドセットアダプタ MM-AD23

そこで最近の製品を代表してもらうつもりで購入しその使用感をレポートしたいと思います。

変換アダプターによる接続とは

レポートに入る前に、変換アダプターを使うことによる利点を挙げてみましょう。 まずアナログ機器を既に持っていた場合は

  • 手持ちのヘッドセットが使える

  • 手持ちのミニプラグPCマイクが使える

  • 手持ちのステレオミニプラグヘッドホンが使える

という可能性が考えられます。またUSB接続オーディオインターフェースを使うことと比べた場合は

  • USB端子を消費しない

  • 本体のDA/AD変換回路を使うので(たぶん)消費電力が少ない

  • 本体のDA/AD変換回路を使うので(安物のインターフェースをつなぐよりはたぶん)音がいい

  • USBヘッドセットとMacの相性問題(6年ぐらいやってるRobotic Voice(ロボット声)問題 https://discussions.apple.com/thread/2166616 など)と無縁

という利点が考えられます。 逆に欠点を挙げるとすれば

  • 本体内蔵のマイクとスピーカーが置き換わり、USB接続のようにオーディオデバイスが新たに増えるわけではない

ということが挙げられます。

使用環境その1

まずはNew MacBookにつなげてみましょう。 Macについてはヘッドホンジャックが4極になっていることをAppleが正式にアナウンスしてはいないはずですし、このサンワサプライの製品の注意書きにも

IMG_1431.JPG

と対応していないことが書かれています。 ただ3,4年以内ぐらいに発売されたMacのヘッドホンジャックであれば4極に対応していると見てまあいいでしょう。 (対応していない機種がありましたらコメントやメールで教えてください。)

なお接続する外部マイクには3年前の記事と同じ

SONY エレクトレットコンデンサーマイクロホン PCV80U ECM-PCV80U

を使います。

Note
このマイクは質の割にお安いことで受けてるマイクですが、吹かれに対して滅法弱いので、人声などに使うときは別途 マイク風防やウィンドスクリーン を用意し装着することをおすすめします。 私は厚めの風防をかぶせています。

実際につなげてみましょう。

IMG_1426.JPG

無事に外部マイクとして認識されました。

Screen_Shot_2015-12-15_at_21.27.54.png

入力レベルも十分出ているようです。

Note
特にNew MacBookでは端子がUSB Type-Cとヘッドホンジャックしかありませんから、「USB端子を消費しない」という利点が大きく効いてきますね。

接続する場合の注意として(以前の記事にも書きましたが)Macに認識させるためにマイクとヘッドホンの両方をあらかじめ変換アダプターに接続しておき、マイクにスイッチがある場合はあらかじめオンにしておくことが必須となります。

変換アダプターをつなげてみて構造上気がついたことがあります。

  • 2つのジャックの間の距離が十分にとられている(軸間距離で12mmほど)

ジャックの軸間距離を気にしているのは、以前の記事で香港から輸入した変換アダプターを紹介しましたが、その軸間距離が近すぎて軸が太めのプラグを刺す場合に互いに干渉して刺せないことがあったためです。

使用環境その2

iPhone 5につなげてみます。

IMG_0122.JPG

外部マイクとして認識され、Skype音声テストサービスで確認してみましたがマイクの入力音量もしっかり出ているようです。

変換アダプターをiPhoneにつなげてみて構造上さらに気がついたことがあります。

  • 厚みのあるケースを考慮してプラグの根元に段差が設けられている(4mm分ほど)

写真のiPhoneにはApple製のケースを装着していますが、プラグを差し込む長さにはまだ十分余裕があり、もっと厚めのケースでも大丈夫そうです。

さすがサンワサプライさん細かいところまで考慮されていますね、素晴しい!。

使用環境その3

iMac(2013年製)につなげてみます。

IMG_1435.JPG

こちらも問題なく外部マイクとして認識されました。

調子に乗ってBoot Camp上でWindows 10を起動し、外部マイクとして認識されるかどうか試してみましたが、こちらは認識されませんでした。 Boot Camp上のWindows 10では変換アダプターを刺しているかいないかにかかわらず内蔵マイクのみ有効になっていました。

まとめ

変換アダプターはMacBook,iPhone,iMacに外部マイクを接続するのにどれも問題なく使用することができました。

MacやiPhone以外でも、最近のPCやスマートフォンで4極ジャックは非常に広範囲に使われています。 マイクとヘッドホンの2つのジャックが1つで済むのはノートPC製品のこれからの時流としても合っています。 その普及率に比べ、そこに刺さる側の4極プラグ製品の方はまだまだ知名度も普及率も低いように感じます。 4極の規格が大きく2つあったということも足枷になっているのかもしれませんが、今回使ったCTIA規格をそろそろ統一規格とみなしていいのではないでしょうか。

来年2016年はいろいろと利便性のある4極プラグが、ヘッドセット製品あたりから主流に躍り出る年になる、かもしれませんね(地味予想^^)。 それではよいお年をお迎えください。


Beta testing wanted for the libshout 2.4.0 – LadioCast Development Notes No.84

in LadioCast

Recently the icecast client library libshout has been updated from 2.3.1 to 2.4.0. The coming version of LadioCast will link the new library. Before that, in order to measure the degree of the impact, I made a beta test version which simply replaced the linked library.

People who want to test the beta version, download it from the following link; LadioCast-0.11.3beta.app.zip.

I hope you will see normal (or abnormal) behaviors on it. In any case, comments below or e-mails are greatly appreciated.

Thank you.

2 Responses to “Beta testing wanted for the libshout 2.4.0 – LadioCast Development Notes No.84”


住民基本台帳カードと公的個人電子証明書

in Uncategorized

もう9年ほど前になりますが、このブログで税金の確定申告をインターネットを使って行ういわゆる「電子確定申告」(e-Tax)についてエントリーを書いたことがあります。

あれ以来e-Tax自体は(主にWeb関連技術の進歩により)ずいぶん難易度が下がったように思います(まだまだ普及したと呼ぶにはほど遠い状況のようですけれど)。 今回はそこで使われる必須のアイテム住民基本台帳カードと公的個人電子証明書の更新について。

まず前提として世の中にある○○証の類は大きく二種類のタイプに分けられると思っています。 一つは運転免許証タイプ。 このタイプは更新期間が設定されており、その期間に更新を行うことを前提としていて、期間を過ぎてしまうと不利になるもの。 もう一つはパスポートタイプ。 これは基本的に更新という考え方が無く、有効期間内であってもなくても、更新が新規発行と同等であるもの。

さて住民基本台帳カードや公的個人電子証明書はどうなっているのでしょうか。 以下に東京都某区の窓口で確認したことを基に書きます。

  • 住民基本台帳カードも公的個人電子証明書も更新期間というものはない。(つまりパスポートタイプ)
  • 住民基本台帳カードの有効期限と、格納されている公的個人電子証明書の有効期限は別で、カードの有効期限が切れていても電子証明書の有効期限が切れていなければ電子証明書は使える(東京都の方ではそのような使い方は推奨していないが)。
  • 住民基本台帳カードを「更新」してしまうと、格納されていた電子証明書を引き継ぐことはできないため取得し直しになる。
  • 住民基本台帳カードの有効期限は10年、電子証明書の有効期限は3年、よって有効期限のずれが一般的に生じている。
  • 住民基本台帳カードの更新も、電子証明書の更新もそれぞれ費用がかかる(500円)。
10年前、これからはこの最先端の住民基本台帳カードを身分証として推していこうと心に決めた私でしたが、運用の設計の悪さには幾度か失望させられました。 またもやそれを見せつけられた感があります。

上記のような場合、電子証明書ユーザーの取れる行動は以下となります。

  • 住民基本台帳カードの有効期限が過ぎて券面は無効になっても、公的個人電子証明書の有効期限が来るまでは更新しない。
  • あきらめて両方同時に更新する。
住民基本台帳カードのアーリーアダプターの方はその有効期限を迎えていることと思います。 以上が参考になれば幸いです。